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前情提要:伊兵衛在道場的休息日久違地回到瀧澤驛站探望妻子阿賴,發現她氣色好了許多,開始自己準備伙食了。在阿賴拒絕伊兵衛用道場的酬勞為她換間更好的驛站後,兩人用完餐,伊兵衛又踏上了返回道場的路途。
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七
その戻り道のことであるが、伊兵衛は妙なことに気がついた。というのは、十歳前後の子供たち、(女の子もいた)が、まえに彼のやっていたように、旅客の荷持ちをしているのである。峠へかかるまでに、往く者と来る者で五人もあった。なかには相当に重そうな荷を、うんうんといって背負ってゆく者もある。
返回道場途中,伊兵衛發現了一件異常的事情。他發現有一群十歲左右的孩子(其中也有女孩)在替旅客提行李,就像他之前做的一樣。光是他走到山頂的路上,就看到了五個孩子,有的去,有的來。其中也有孩子發出「嗯嗯」的呻吟聲,吃力地揹著看似十分沉重的行囊。
――やあ、だいぶおれの後輩ができたな。
こう思って、ちょっと頬笑ましく、嬉しいような気持になった。
(唉呀,我有不少後輩了啊。)
伊兵衛這麼想著,感到有些欣慰,心情愉悅了起來。
彼の性分として、こういうときに黙ってはいられない。同じ年ごろの少年が二人、重そうな荷物を背負ってゆくのを見て、にこにこしながら声をかけた。
「やあ、えらいな坊やたち、重たいか」
但依他的性格,這時候他可忍不住不說話。他看見兩名年紀相仿的少年揹著沉重的行囊,便笑著上前搭話。
「唉呀,小朋友你們真厲害啊,會很重嗎?」
その荷物の主だろう。三十五六の、商人ふうの旅人が、こっちを見た。伊兵衛はあいそよく笑って話しかけた。
「ついこのあいだまで、私もこの仕事をやっていましてね、仕事というほどのものじゃありませんが、今はやめましたけれども、こういう子供たちを見ると、仲間のような気持がするんですよ」
大概是行李的主人吧,一名三十五、六歲,商人樣貌的旅人看向了伊兵衛。伊兵衛親切地笑著與他搭話:
「直到前些日子,我也在做這個工作呢。雖然這稱不上什麼工作,現在我也沒做了,但看到這些孩子在做,就感覺像是看見了同伴一樣。」
旅人はあいまいに(幾らかきみ悪そうに)笑い返した。こちらの堂々たる侍姿と、話すことが腑におちないらしい。伊兵衛はそんなことにはお構いなしで、
「しかしあれですね」
と続けて云った。
旅人回以一個曖昧的(有些令人不悅的)笑容,似乎無法將伊兵衛威嚴的武士樣貌與他說的話連結起來,但伊兵衛並不以為意。
「不過那個啊。」
他繼續說道。
「――この荷物は少し重そうですね、子供たちにはちょっとむりじゃないですかね、このくらいの荷物なら馬か駕籠でないと……」
「您這行李似乎有些重啊,對孩子們來說有些勉強了吧。這麼多行李,不用馬或轎子載的話……」
「私もそうしたいんです」旅人は頷いて云った、「そうしたいんですが、吉田から仲山までは、馬も駕籠もないということでして」
「我也想那麼做。」旅人點頭說道。「雖然我想那麼做,但聽說現在從吉田到仲山的路上,完全沒有馬和轎子了。」
「吉田から仲山まで」伊兵衛は旅人の顔を見た、「――そのあいだ馬も駕籠もですって、まさかそんな筈はないでしょう」
「いや本当らしいんですよ、こうして見ているんですが、じっさい荷駄にも駕籠にもゆき合いませんからね」
「從吉田到仲山?」伊兵衛看向旅人的臉。「您說這一路上完全沒有馬和轎子,應該不可能有這種事吧?」
「不,好像是真的。因為我這一路上看來,真的沒有遇見過載貨的馬匹和轎子啊。」
そう云われてみると、そのとおりだった。今朝、箕山城下から来るときも、街道には馬も駕籠もみかけなかったようだ。
聽他這麼一說,確實如此。今天早上伊兵衛從箕山城下過來時也是,街上似乎都沒見到馬和轎子。
「するとなんですかね、今日はかれらの休み日というわけですかね」
「そんな話は聞いたこともありませんな、馬子や駕籠舁きが揃って休みを取るなんて、幾らなんでもそんなことはないでしょう」
「すると、――なにかわけがあるんですね」
「這樣的話,今天會不會是他們的休息日啊?」
「我從沒聽過這樣的事啊,馬夫和轎夫竟然同時休息,再怎麼樣也不會發生這種事吧。」
「這樣的話……就是有什麼緣故了吧。」
「わけはあるよ」
荷物を背負っていた少年の一人が、立停って、息をつきながら云った。
「有喔。」
其中一名揹著行李的少年停下腳步歇息,如此說道。
「ほう、坊や知っているのか」
「吉田から仲山まではね」と少年は額の汗を拭いて、「――馬も駕籠も、稼ぎに出ちゃいけないことになったんだよ」
「喔?孩子你知道嗎?」
「因為現在從吉田到仲山呢。」少年擦去額上的汗珠。「不能靠馬和轎子出來賺錢了。」
「へえ、妙なことになったね、どうしてだい」
「出るとひどいめにあわされるんだよ、箕山のお侍たちにさ、おいらの父も、この吉べえの父も、ほかに三人もひどい目にあって、みんな家で寝ているよ」
「咦?真是奇怪,這是為什麼?」
「出來賺錢的話就會遭殃啊,有一群箕山的武士會來找碴。咱父親,這個吉兵衛的父親,還有其他三個人都出事了,現在都在家裡躺著休息。」
「おらの父は腰の骨が抜けちゃったんだ」もう一人の少年がいった、「お医者にかかる銭もねえしよ、米を買うこともできねえし、それでおらっちが稼ぎに出ているだよ」
「咱父親的腰脫臼了。」另一名少年說道。「連看醫生的錢都沒有,米也買不起了,所以我們才會出來賺錢。」
「とすると、しかし、それはへんじゃないか、どうしてまた侍たちが、そんな……」
こう云いかけて、伊兵衛はとつぜんぎょっとした。殴られでもしたように、左右を見まわし、低く唸った。
「這樣的話,但是,這不奇怪嗎?為什麼那群武士又跑來做這種……」
說到一半,伊兵衛突然大吃一驚,像是挨了幾拳似的,環顧左右,低聲呢喃。
すると、先に話しだした少年が、横眼でこっちを見ながら、
「そうだよ」
と云った。
見狀,剛才率先開口說話的少年,斜眼看著伊兵衛。
「沒錯。」
他這麼說道。
「――小父さんのためなんだ、小父さんは善い人だって、父もみんなもそう云ってた、悪い人じゃないらしいって、でもよけいなことをしてくれたってよ」
「仲山の騒ぎのときのことか」
「都是因為大叔你的關係。但父親和大家都說,大叔你是好人,看起來不像是壞人,說你只是多管閒事而已啦。」
「是在仲山發生的那起騷亂嗎?」
「いま小父さんが、荷物持ちしていたって云ったから、わかったんだ、騒ぎのときに黙っててくれればよかった、そのときの駄賃は損しても、こんな仇をされることはなかった、でも、小父さんは親切で、してくれたんだろうし、今ではやっぱりお侍だから、捻じ込むわけにもいかないって、そ云ってるんだ」
「剛才大叔你說,你以前做過提行李的工作,我就知道是你了。要是你在那起騷亂時什麼都不管就好了,就算我們那時沒拿到酬勞,現在也不會像這樣被他們當作報仇的對象了。但大叔你也是路見不平,才那麼做的吧?現在你也是一名武士了,不可能再要你來蹚這趟渾水,大家是這麼說的。」
「ああ知らなかった、それは知らなかった」伊兵衛は顔を歪めて呻いた、「そんなこととは夢にも……まさか武士ともあるものが、そんな卑劣なまねをしようとは思わなかった、こうしてはいられない」
「唉,我不知道,我不知道會發生這種事。」伊兵衛整張臉扭在一起,痛苦地呻吟。「做夢也不會夢到這種事吧……他們好歹也是武士,我沒想到他們會做出這麼惡劣的事情。我沒有辦法坐視不管。」
そうして慌てて旅人に向い、
「まことに申し訳のないことですが、いまお聞きのような事情で、この子供たちの親をみまってやらなければなりません、もうそこが峠の茶店ですから、ひとつそこで子供たちを返してやって下さいませんか」
他接著急忙向旅人解釋:
「實在非常不好意思,原因就像您剛才所聽到的,我必須要去探望這些孩子們的父母。那邊就是山頂的茶館了,能請您在那邊將孩子還給我嗎?」
「いいよ小父ちゃん」少年たちが慌てて云った、「――小父ちゃんが来てくれたってしようがねえし、おらっちは稼がなきゃなんねえだから、おらこの荷物持ってゆくだよ」
「不用啦,大叔。」少年們急忙地說。「大叔你來了也幫不上忙,我們不賺錢不行的,我們要去提行李啦。」
「いや済まない、坊やたちにも面目ないが、稼ぎ賃は小父さんが出すし、むろんお医者にもかけてあげるし、もっと大切なことを相談しなければならないからね」
「不,對不起,我對你們兩個孩子也很不好意思,酬勞大叔我會給的,當然也會請醫生去看你們的父親。而且,我還有更重要的事情得和你們的父母談談才行。」
「そんなこと云って、またよけいなまねをするんじゃないのかい」
「你這麼說,難不成又想多管閒事嗎?」
「そう云われると一言もない」伊兵衛はまじめに低頭した、「――このとおりあやまるよ、しかしともかくいっしょに帰っておくれ、このままにはしておけないし、とりあえずみまいをして、それからいろいろとぜひその」
「被你們這麼說,我實在是無話可說。」伊兵衛真摯地低下了頭。「我會像這樣道歉的,但總之我們一起回去吧,我不能就這樣坐視不管。總之我先去探望你們的父母,然後一定會這個那個。」
彼はすっかりしどろもどろで、しかしどうやら、二人の少年を納得させることに、成功した。
他已經完全語無倫次,但最後總算是成功說服了兩名少年。
(待續)
