2022全文更新版: https://bit.ly/3hcrgtf

 

(原文連結:https://bit.ly/3vxVsEG

前情提要:聽聞小室青岳願意協助那群馬夫回復正常的生活之後,伊兵衛激昂地表示還希望率施以暴行的武士去向他們賠罪;然而,青岳卻表明那麼做只是「雪上塗霜,徒勞無功」。

( 為了方便閱讀,會盡量以原文、譯文交錯的形式呈現。如果該段文字前沒有空格,即是該段文字在原文中與上一段屬於同一段,沒有分開。 )

 

「それは、……どういう意味ですか」
「まあお聞きなさい」青岳はなだめるような口ぶりで、

  「您這話……是什麼意思呢?」
  「唉,你聽我說。」青岳以安撫般的口吻說道:

 

「――私は仲山宿の騒ぎを知っています、或る者から告げられたのですが、その貴方がこの道場にいるとわかってちょっと面倒なことになりそうだったのです、それで私は、五人の者に会い、貴方の御性分をよく話して、かれらに了解して貰いました」

  「我本就知道在仲山驛站發生的那起騷亂,是某人告訴我的,那人知道你在這間道場授課,這樣一來我可能會碰到一些麻煩。所以後來我和那五人見過面了,詳細地告訴他們你的為人,也取得了他們的理解。」


「あの連中に了解して貰ったのですって、……それはいつのことですか」
「貴方が稽古を始めてから、七日ほど経った頃でしょうか」
「はあ、それは、少しも知りませんでしたが、しかし、どうしてそんなことをなすったのですか」

  「您說取得了那群人的理解……那是何時的事情?」
  「你開始授課之後七天左右吧。」
  「這樣啊,我對此完全不知情。但是,您為什麼要這麼做呢?」


「理由は二つあります」青岳の渋い顔が少しゆるんだ、

  「原因有兩個。」青岳稍微舒緩了他陰沉的表情。

 

「――まず第一に、あのときの岩野久馬は次席家老の子で、ほかに老職格の家の者が二人いました、かれらのしたことは悪かったが、血気ざかりの若者たちだから、ときに羽目を外して暴れることもある、しかも相手は街道の人足で、いつぞやは貴方に対しても難題を吹きかけ、衆を頼んで乱暴をはたらいた」

「首先第一個是,那位岩野久馬是副家老的兒子,還有其他兩人也是重要諸侯家臣家的人。雖然他們做了壞事,但畢竟是群血氣方剛的年輕人,有時便會做些逾矩的暴行。而且另一方是在街上討生活的苦力,上次他們也曾對你提出過無理的要求,仗著人多對你動手。」


「いやあれは、あれは私にも落度がありましたので、私はかれらにあやまったのです」

  「不,那件事,那件事我也有錯,所以那時我是在向他們道歉。」


「だが私が制止しなければ、あの騒ぎはもっと大きくなったでしょう」青岳は頭を振った、「――岩野ら五人のばあいはもっと単純なことです、貴方は黙って通りすぎればよかった、人足どもの面前で、侍五人を取って押えることはなかった、あれは貴方のやり過ぎです」

  「但若非我出面制止,那起騷亂一定會越演越烈吧。」青岳搖頭。「岩野那五人的事比較單純,你當時只要什麼都不管地走過去就好了,你不該在一群苦力面前修理五名武士,你做得太過火了。」


「私は、私は、そうは思いません」

  「我,我並不這麼認為。」


「では今からでもいい、そう思って下さい」青岳は押えつけるように云った、「私が五人に了解を求めた理由の第二は、貴方と家中の者とを、気まずい関係にしたくなかった、なぜなら、……よい折だから申上げるが、

  「那從現在開始也好,請你抱持這樣的想法。」青岳的語氣強硬,彷彿要逼迫伊兵衛接受一般。「我希望獲得那五人理解的第二個原因是,我不希望你與諸侯的家臣處得不愉快,要說為什麼的話……我就趁這個時候說了,

 

私は貴方に、この道場の後継者になって貰いたい、と思っているのです、御存じだろうが、藩侯が御在国のときは、お手直しに城中へあがる、その役も、しぜんいつかは貴方に代って貰うつもりです」

我希望你能成為這間道場的繼承人。你應該也知道,藩主居於藩內時,我會直接進城指點藩主槍術,這個工作將來自然也打算由你來接替。


 伊兵衛は眼をみはった。青岳は続けた。
「こう云えばもう察しがつくと思うが、そして、たぶん御異存はあるまいと思うが、娘の千草をって戴きたいのです」

  伊兵衛聽得瞪大了雙眼,青岳繼續說道:
  「話已至此,我想你應該也察覺到了。之後,我想你大概也不會有異議,我想讓你娶我的女兒千草。」


 こんどは伊兵衛は首をげた。なにか聞き違えたかと思ったらしいが、すぐにその意味がわかり、うっといって坐り直した。
「お嬢さんを私に、娶れと仰しゃるのですか」

  這次伊兵衛則歪頭不解。他一開始看似仍在懷疑自己是否聽錯了什麼,但他立即明白了青岳的意思,「唔」地一聲挺起腰桿正坐。
  「您說要將令嬡,嫁給我嗎?」


「そうです、初めからそのつもりで、お世話させて来たのです、千草はもちろん承知のうえですし、貴方も、黙って世話をおさせになったようすでは、ほぼ納得されていたことと思う」青岳は初めて柔和な顔になった、

  「正是,我一開始就是這個打算,才讓她照顧你的生活起居,千草自然也知道這件事。看你這段時間都靜靜地接受她的照顧,我以為你也差不多已經接受這件事了。」青岳第一次露出了和藹的表情。

 

「――というわけで、家中の者とはなるべく折合ってゆくように、殊に岩野家は、次席ながら藩の名門で、この道場が扶持を戴くについては、たいへん岩野氏の尽力を得ているのですから、今後はそこをよく考えたうえで」

「因此,我希望你與家臣間能夠盡量互相妥協讓步。特別是岩野家,他們家不只是副家老,也是藩中的名門。這間道場能領有俸祿,也是因為岩野家的大力支持。今後希望你能考慮到這點。」


「お待ち下さい、どうかちょっと」
 伊兵衛が片手をあげて遮った。彼の顔は赤くなり、その眼には怒りと、悲しみと、恥ずかしさのいり混った複雑な光りがり、しかもぜんたいとしてはべそをかくような表情になった。

  「請等一下,一下就好。」
  伊兵衛舉起單手,打斷了青岳的話。他一時面紅耳赤,雙眼散發的光芒中,混雜著憤怒、哀傷與羞恥,令他整張臉看起來泫然欲泣。


「いろいろお話をうかがいましたけれども、まことに僭越でございますけれども、また、申し訳のないところもございますけれども、私は御意見に添うわけにはまいりません」

  「雖然聽您指教了諸多事情,我這樣說實在非常冒昧,也感到非常不好意思,但我不得不對您說的話表達一些想法。」


「どこが不承知ですか」
「全部です、しかし理由は云いません、申してもわかって戴けないでしょう、わかって戴けるように話すこともできないようです、私はおいとまを戴きます」

  「你有哪裡不同意的嗎?」
  「全部。但我不會解釋原因,說了您大概也不會理解,我想我無法解釋到讓您理解,請容我告辭。」

 

(待續)

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